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今日は私のHPの中からの記事を一つ。

「苛性ソーダに触れたら流水で洗う。」というのが応急処置の基本です。「30分以上は洗い流すこと」、と安全データシート(取り扱う化学物質についての性質、また使用者が安全な取り扱いを出来るように必要な情報を書面化したものです。略語でMSDSと呼ばれます。)と書いてあります。


「流水で」と書いて、「水で」とは書いてありません(^^;)

何故かというと・・・・。
薬品に触れた場合、「洗い流す」のが目的になったり、先にたんぱく質よりも水と反応させて薬品の力を落とす、というのを目的として水を使うからです。

その際、バケツなんかの水で洗うと・・・?
洗い流した薬品はバケツの水に入ります。うす~~い水溶液の状態ですね(^^;)
そこに手を突っ込んで洗うのでは、効率も悪くなりますし、薬品がとても濃度の高いものだった場合、却って薄い水溶液で手を洗う・・なんて状態になってしまいます。

そんな訳で常に新鮮な状態の水、「流水」を使って下さい、とお願いしているわけです。

さて、表題の「なぜキッチンで作るのか?」ということですが、
キッチンはこの「流水」がすぐ出る場所だからです。

家庭内には、すぐに流水が出せる場所が3か所あります。
キッチンと、お風呂と、トイレ。
この中で、流水と作業台、この二つを兼ね添えているのはキッチンだけだからなのですね。

作業がしやすく、またいざという場合にすぐに流水で応急処置ができる場所、これがキッチンなのです。
ですから、劇薬である苛性ソーダを水溶液という最も危険な状態にする場合、キッチンで作業を行うのが望ましいのです。

女性にはキッチンは最も身近な場所。料理を作ったり、お菓子を作ったり、とても家庭的な場所です。
でも、学校の理科室を思い出して下さい。
水道がありませんでしたか?授業を受ける時、ノートも取っておりましたが、その机は作業台として実験にも使っていませんでしたか?
家庭内のキッチン、実は理科室や実験室に最低限必要なものがそろっているのです。
ですから、意識としては、「家庭的な場所。お菓子作りみたい。」というものよりも、「実験室と同じ。化学反応を起こしているなあ・・。」という意識でもって石鹸作りの作業をするのが望ましいのじゃないかなあ・・・と思っております。
その方が危機管理意識が高まりますので・・・・(^^;)

昔、実験の際には、いつも万が一のために蛇口から流水を出しっぱなしにして実験しておりました。
いざという時、すぐに流水の下に薬品が付着した部分を差し出せるように、です。
(反応の早い薬品は、”蛇口をあける”というわずかな時間の違いでも損傷の度合いが違って来ますので・・・)
実際、そのくらい薬品が付着した時にはわずかな時間の勝負になるのです。
ですから、流水の出ない場所で苛性ソーダを水溶液にする、という行為はぜひおやめ下さい。
いざという時、皮膚の損傷の度合がひどくなってしまいます。

ただ、家庭で「流水出しっぱなし」をやると、水道代もかかりますし、「節水」なんて概念も吹っ飛んでしまいますので、 あまりお薦めしませんが、シンクの中に洗い桶があるおうちは、そこに水をいっぱいに入れて石鹸作りの作業をするのも良いかな?なんて思っております。
いざとなったら、すぐにそこに手を突っ込んで(付着するのは手が多いと思いますので・・・)、その間に空いた方の手で蛇口を開け、流水でしばらく洗い流す、という方法はどうかなあ・・・??
洗い桶に入れておいた水は、何事もなければその後の洗いものに使えますもんね(^^)


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石けんに関しては本当に素晴らしいと思うのですが、バイブルと言われている手作り石けんの本を見た時、一番驚いたのが「苛性ソーダの扱い方」です(^^;)
これから書くことに不快感を覚える方もいらっしゃるでしょうが、大事なことなので書きますね。
決してその本の石けんを否定する訳ではないのです。「苛性ソーダ水溶液の扱い方について。」の部分なのです。

紙の上に苛性ソーダを乗っけてそれをガラス瓶にざぁっと入れる??
さらにそこへ水を注ぎ込んで???
さらにさらにそのガラス瓶を氷水へ????
こぼした時の用心に流しで行うこと?????

ちょぉっとまったぁぁぁぁぁぁ!!!!

確かに「薬包紙」と言って薬品を計る時に使う紙もありますけど・・・。
苛性ソーダはいろんな形状があったりして、粉末状になっていることもある・・・・。
飛び散ったらど~~するの?
ゴーグルは推奨されてますが、苛性ソーダは「腐食性物質」です。もう金属やらなにやら、けっこう「丈夫」と思われてるものでも腐らせて(破壊して)しまうものです。

水を入れると危ない、というのは昨日書きました。
危ないんです。結論は。

ガラスって・・・。熱伝導しにくい物質です。中の温度が上がっていても、外まで温度が上がるには時間が必要。
逆に外がいきなり冷えても中は冷えにくい。
ガラスは温度によって縮小したりします。外をいきなり冷やすと縮小しますが、中の温度は熱いまま・・・そこにゆがみが生じて割れてしまう可能性あり、なのです。(だから肉厚のガラスを温度変化の激しいものに使うのは危険なのですね。)

瓶が倒れた時の用心に流しの中でって・・・・・。それでは瓶を倒した時には高濃度の苛性ソーダはそのまま流しから排水溝へ流れ込む・・・・・。
これってほぼ違法です(^^;)
苛性ソーダはその廃棄方法までしっかりと法律で決まっている劇薬です。
いい加減に排水なんかしたら、ヘタすると排水溝、浄化槽を使用している集合住宅などはその浄化槽まで破壊してしまう可能性がある・・・・。(浄化槽の弁償費を払うことになるかも・・・。)

やったらいかんことばっかりやん!!!

おお・・・・赤い字が多い・・・・(^^;)

苛性ソーダ水溶液を作る時にはしっかりと「耐アルカリ性」が確認されている「ポリプロピレン」「ポリエチレン」性の容器を使うのが安全です。
化学用品を扱っているサイトでは、そういうビーカーが300円あたりから、というお手頃な値段で販売されています。そちらを使った方が良い!って~か使うべきでは・・・?
KC380004.jpg
↑ポリプロピレン製のビーカー。耐熱135℃(そこまでいらない・・・^^;)。耐薬品性(苛性ソーダ含む)。500mlで288円。2リットルでも498円(いや、でかすぎるけど・・・^^;)。
安いやないか~~~い!!青にしてみた・・・(^^ゞ

これで安全が買えるなら安いものではありませんか?(←でも送料がちょっと高い・・・)
これを二つ買い、一つには苛性ソーダを計り取り、一つには水を入れておく。
そして、水溶液を作って行く。これが安全だと思います。

もう一つ。ガラスを使わない理由としては、苛性ソーダはガラスを溶かす、という性質をもっておりますので・・。(ただし、すぐにどろどろに溶ける訳ではなく、長い時間をかけてゆっくりゆっくりと侵食して行きます。劣化具合に気付かないで使い続けているうちにある日パン!と割れてしまう・・・という可能性があります。これも恐ろしい話だよなあ・・・^^;)

そんな訳で私は苛性ソーダ水溶液はポリプロピレンのビーカーで作っております。取っ手付き、注ぎ口付き、でとても便利で安全なんであります。
今日は軽い話題を・・・(^^)
最初は割とシンプルな石けんを作っていたのです。

オリーブオイル・パームオイル・ココナツオイル。この3種類を使い、精製水を半分ほどいろんなものに置換して石けんを作っておりました。
牛乳、野菜ジュース、コーヒーなど・・・。

何故半分か、と言いますと、苛性ソーダに直接あれこれ入れるのはやっぱりためらわれたからなのですね(^^;)
ただ、牛乳は危ないな、と思いまして避けましたが、野菜ジュースは原材料を確認し、何だか入れても良さそうだ・・・と100%置換して作ったこともあります。(←苛性ソーダがジュースの原料を分解することもありますので、鹸化率はちょっと下がるはずです。)
この時実感したこと。「赤系の色素は壊れにくいな~~~・・・・」(笑)
色が残るんですよ(^^)赤い野菜ジュースは可愛いオレンジ色になります。ただ、ちょっとさっぱりする石けんになるかな~~~・・・。

さて、半分を精製水にした理由のもう一つは、苛性ソーダの溶解度ですね。苛性ソーダは室温20℃で109g/100mlの溶解度であります。すなわち、室温20℃では、ほぼ同量の水に溶けてしまう、ということですね。(どこが軽い話題なんだ・・・???)
ですから、苛性ソーダとほぼ同量の水さえ確保しておけば、残りは後入れで入れても大丈夫、ということなんです。(ただし、この時できる苛性ソーダ水溶液はほぼ50%の濃度です。相当危険な水溶液ですから気をつけて取り扱って下さい。いえ、普通の作り方での濃度でも危険なんですが^^;)

苛性ソーダは水に溶かすと発熱します。(溶解熱と言います。逆に吸熱しても溶解熱と言いますが・・)んでですね、温度が上がれば大抵溶解度も上がるので、ほぼ同量以下、の苛性ソーダでも恐らく溶けてくれるとは思うんですが、この溶かし具合、量をしっかり計算しないと、油と合わせるために温度を下げている時に飽和状態となって結晶化して出て来てしまいます。

・・・・・・・・・・・・それはイヤだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ですから、計算しなくてすむ、安全領域のほぼ同量、としている訳です(^^ゞ←基本めんどくさがり。

さてさて。苛性ソーダ水溶液を作る時、苛性ソーダ「に」水「を」入れてはいけません。
苛性ソーダ「を」水「に」少量ずつ入れるのです。
理由は危ないから。です。

苛性ソーダは水に溶かすと発熱します。ご経験のある方もいらっしゃるでしょうが、水に入れると相当高い温度になりませんか?
水に対して苛性ソーダの量が多ければ、水の温度は一気に上がり、100℃に達することもあります。
水は100℃に達するとどうなるでしょう?
「沸騰する」んですね(^^;)

苛性ソーダに水を入れると、最初は水より苛性ソーダの方が多いような状態となり、ヘタすると突然に沸騰してしまうことがあります。(突沸と言います。)
これは危ない。高濃度の苛性ソーダ水溶液が沸騰によって飛び散る可能性があります。目にでも入れば失明します。

更に!これだけ温度が高いと「ミスト」と言って、苛性ソーダの粒子を含んだ水蒸気のようなものが発生します。これを吸いこむと喉や鼻や気管などが焼けてしまう場合があり、ひどいと「肺水腫」という状態を引き起こすこともあります。(←息が苦しくなったら病院へ行って下さい。)

そ~ゆ~物質であり、そ~ゆ~水溶液です(^^;)

ですから、よく冷やした水を入れた容器を、よく冷やした水を入れた大きめの容器に入れ、苛性ソーダを少しずつ入れていくのが常道であり、それは安全を考えて、であるのですね。
そして出来上がる水溶液は60℃以下が望ましい・・・・。
やってみて下さい。60℃以下にするためには、随分気をつけて、ゆっくりと、時々容器に触って温度を確かめながら作って行くことになります。

ただ、60℃以下で出来てしまうと、後はラクですよ(^^)v
氷水で冷やす必要もないし、うまく行けば作ってすぐに油と混ぜることも出来ます。

石けんの本に書いてないかも知れませんが、化学の本には書いてある、大事な苛性ソーダの扱い方の一つです。
是非是非石けん作りにも取り入れて下さいませm(__)m
う~~ん・・・また長くなってしまった・・・・。

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